この事件が起きてから、いじめがあった実態、
その周囲の対応も明らかになっていく度に凄惨な内容。
いじめ加害者の母親は
「アンケートは無関係の人間が推測で書いただけ。いじめはなかった」
と言う。
そして市の教育委員会は
「いじめた側にも人権はある。自殺の練習をさせてたかなんて聞けない」
と言う。
更に当時の教師はいじめを目撃しても笑いながら
「やりすぎんなよ」
と言う。
この一連を知った時、
自殺した中学生への悲しみよりも、保身や無責任さに涙しました。
いじめのキッカケって大半は対した理由ではないのに、
一度、火が点くと勢いは止まらないもの。そして被害者側は孤立されていく。
現在ヤングアニマルにて連載されている
『3月のライオン』という羽海野チカさんのマンガがあります。
3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)/羽海野 チカ
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途中でいじめ問題に関する話が始まるのですが、
読んでいて辛さ・悲しさに今のいじめ問題と同じように涙しました。
『3月のライオン』のひなたは信じてくれる家族、
友達を守る優しさと、幾度と折れそうになるも
決して曲げなかったひなたの信条で解決へと進んでいきました。
いじめの全てが解決に向かう訳ではないから今回の事件が起きましたが、
関心が薄い方は一度『3月のライオン』を読んで
いじめの実態を受け止めてもらえたらと思います。
※ ちなみに基本的に将棋とヒューマンドラマです。話を戻して・・・
この一連の問題で思うのは自身もかつて同罪になる事をしたこと。
自身の中学・高校時代は友達とサボッて遊んでばかりで
まともに学校を行ってない時期もありましたが、
学校内にいじめがあったのは知っていました。
そのいじめがあったのを知っても、当時の自分の感情を隠さず言うなら
「自分には関係ない話」
「それよりも遊びたい」
という感情がありました。・・・詰まるところ『見て見ぬフリ』。
けど大人になって気付くのは「事実を知っても何もしない」事も当然、
直接いじめをしていた者と同罪であり、
同時に当時の自分勝手な思考に情けなく思います。
そんな自分は現在小学生サッカークラブのコーチ補佐を時々しており、
そこで気付くのは、最近の小学生や中学生の発言とモラルが悪くなっている印象。
インターネットの普及、そしてメディアが乱れてきてる為かと推測してます。
よく若い連中に『ゆとり』だ『考えが甘い』だとか耳にしますが、
元々そうなっていったのも、そもそもは大人のモラルが欠如して来ている事が原因と思います。
かつて『見て見ぬフリ』をしていた自分もその一人なのだろうと重く感じております。
だからこそ、それぞれが経験した過去をこれからの世代でも繰り返さぬよう、
"今の大人"が衝動的な言動せず、理解と責任を持って改変していくこと。
少なくともかつて問題を傍観していた自分はそれらをやっていかなければなりません。
・・・いかんせん頭が悪い自身は適切な言葉に表現することが出来ませんが、
子供・大人問わず今回の問題を重く受け止め変化していく事を願います。
では。